自己流のプラモデル簡単な作り方


あくまで自己流ですが、参考になれば幸いです。

 設計図の順番を確かめて、自分のやり易いように組み上げ方をシュミレーションします。ランナーから部品を外し、翼の上下を合わせてみます。接着剤の乾く時間なども考えて、単品部品を組んでしまうのも良いと思います。接着剤を塗る位置の確認とバリによる隙間が無いか確かめて接着。この時、後で部品が付かなくなる事の無い様に気を付けて下さい。(私は何度も在ります)丁寧な仕上がりを望むなら接着面の段差をペーパーで均し、潰れた筋彫りを入れ直します。単品部品で塗る色が違う場合も、速めにランナーから外して塗っておくと作業が早くなります。たとえば、飛行機の場合だと主脚関連操縦席など。
(写真モデルはAIRFIX製なので、すでにこの状態でした)
 翼の接着と胴体の接着は隙間と、先に入れておく部品に気を付けて、速めに接着しておいたほうが接合部分の削りが速く出来ます。削っても接合部が反っていたりして隙間が出来る場合は、写真の様なクランプで部品を挟んでおくと良いでしょう。(代用品として洗濯バサミも使えます)
 この部品の乾く時間に足回りとかカウリング、プロペラ、エンジンの磨きと塗装を行うと無駄が在りません。塗装はエアブラシでも缶スプレーでも筆塗りでも組上げる前に行わないと後塗りは難しくなります。私はタミヤのエアブラシを使っていましたが、最近は
タミヤ缶スプレーで済ませています。色調合とか洗う手間が無い分、少し高くつきますが・・・(笑)。
 この写真は迷彩塗装をしようと思い、ベース色から塗っています。小さく軽い部品などは、スプレーのエアーで飛ばないようにマスキングテープで輪を作り、接着面外側にして貼り付けて塗装。
 缶スプレーの場合、綺麗に早く乾かすこつは少し遠く
(30cm以上)から薄く塗ると良いです。もっと良いのは、乾いたら薄く塗る事を繰り返すのが、時間は懸かりますが1番綺麗でした。しかし、剥がしとかのリアル感を出す場合は艶が出すぎて向きません。厚く塗装する場合は、塗る前に筋彫りをきつく入れておくのもよいでしょう。(筋彫りとは機体外板のラインを、Pカッター、彫刻刀で入れ直す事)
 迷彩塗装のベース色は薄い色からが基本となります。逆の場合は、上になる色を厚く塗らないと表に色が透けてしまうのでX。大戦中の戦闘機や爆撃機の実機もパターンから判断して、その様な塗り方と思われます。現在、手に入る迷彩パターンの本を、1冊でも持っていると参考にしてオリジナルも作りたくなってきます。日本陸軍機の九九式双発軽爆撃機などは資料が箱絵だけでしたので、後に資料と比べたら色が濃過ぎたなと思っています。
 同じ日本軍でも海軍と陸軍の暗緑色は違うし、海軍の零戦など
三菱製中島製で微妙に違ったと本に書かれていました(グンゼホビーカラーは2種類在り)。エアブラシで塗付する場合も、30cm程度離れたところから吹き付けた方が仕上がりが綺麗です。
 下地色が乾いたら、カッテングシートマスキングテープを貼り、カッターで思う様に曲線をカットしていきます。(この場合ハサミでも代用)後は思う様にラインを貼って、隙間からスプレーが滲まない様に押さえます。1度に全体を仕上げても時間がかかるので、部分的に区分けしてもイイですし、近い色をもう1度吹きボカスのも面白いと思います。「重要なのは乾く前に剥がすと、塗装段差が出来にくい」という点です。これを考えたら、マスキングテープの貼り方にも工夫が必要になります。でも、あまり薦められません。それ以外のライン自体はっきりさせず、暈した感じを出したい場合は紙を両面テープで浮かせて止めるというのも面白い仕上がりになりますし、段差も出来ません。
 迷彩塗装が乾いたら、デカールを貼っていきます。この場合も貼る順番を考えないと、貼ったデカールが邪魔で貼りにくくなります。(私は翼上下が先で尾翼、胴体でしょうか)貼って直ぐティッシュで押さえ、水分と空気を抜いて接着させ、すぐにクリアラッカーでコーティングすると綺麗で剥がれも無いでしょう。クリアも艶消し、艶在りを両方使い分ければ良い作品に仕上がります。そして、クリアラッカーは安い物はお薦めしません。安い物はエアーが足りないのか、塗装粒子が大きくて仕上がりに大きな差が出ます。缶スプレーの成分によりデカールもシワシワになる物もあるので注意して選びましょう。比較的安全なのは、タミヤ製クリアーでした。
 塗装乾燥待ち時間に製作しておいた主脚、爆弾、増槽などを接着して、もう1度クリアを軽く吹きつけ最後にキャノピーを取り付け作業終了。キャノピーを付けて塗装する場合は、テープなどで保護しないと白化します。

 テレビを見ながらでも、ダウンロードしながらでも出来る時間に無駄の無い製作方法だと思います。時間をかけてじっくり楽しむのも、合間製作でも本人がやり易いと思われるアレンジで楽しんで下さい。迷彩塗装は面倒ですが、出来上がった時の喜びも苦労分は確実にアップします。まずは、
72分の1スケール旧日本軍機の全機制覇を目指しています。

作り方は、良いと思われる方法を試してみて、自分流にアレンジしています。

 これはプラモデル製作で使用している道具箱で、量販店などでよく見かけるケースです。1番上の段に、筆・ヤスリ・ツル首ピンセット・小型塗料皿などを収納。2段目はニッパー・ラジオペンチ2種・チューブパテ・混合半練りパテ・コンパウンド・ヘラなどを入れています。最下段にはグンゼホビーカラー(油性アクリル)とセメダイン・マスキングテープ・クランプの収納に使用。どれも模型店で購入できる物ばかりですが、筆は良い品を買うことをお薦めします。ナイロン性の物は、塗料により痛みますので、動物の毛の物が良いと思います。
(プロの方の多くは、デザインナイフも使用している様です)
 上から、プラスチックカッター・ラジオペンチ2種・ニッパー・クランプ・小刀です。プラスチックカッターは、引くと溝が彫れる物で、筋彫りには彫刻刀と共に重宝でした。クランプも、洗濯バサミでは幅が足りない部品などに必需品です。小刀は、バリとか部品合いの調整用に使用していますが、最近では出番はほとんど在りません。
 写真に写っている物で、プラスチックカッター以外は、すべて100円ショップで購入しました。100円ショップで、他に使用するのは
紙粘土。震電・橘花・秋水など、設計図どおりに作っても主脚の重心が違うので、機首が浮いてしまう物が在ります。以前は、バラスト代わりにランナーの切った物を胴体内側に接着していましたが、紙粘土だと押し込むだけで完了。
 ホビー用ヤスリが7種・ホビー用筆4種と油絵用4種・千枚通し・田宮コンパウンド・田宮パテなどです。千枚通しは、飛行機モデルの場合にアンテナ穴が塞がっていたり、引き込み足の穴が小さい場合に使用。

 筆もなぜ油絵用かというと、水性用でも良いのですが、塗料がきつい場合に毛が抜けてモデルに付着した経験から使用は避けています。しかし、油絵用は毛が硬く、塗りにくいと感じる人もいるでしょう。筆も多く使ってみましたが、結局、良く使う筆は2〜3本程度です。しかし、お気に入りの筆に到達するまで、少しずつ増えてしまいました(ヤスリも同様)。
 田宮のエアーブラシ用塗料がピッタリと収まるケース。何用なのか解らないケースですが、仕切りが移動できるので塗料が増えても対応可能です。最近はエアーブラシを使用していませんが、海軍陸上攻撃機『九六式陸攻』『一式陸攻』など大きい機種には使用しました。この塗料は水性アクリル塗料なので、水洗いもできます。(専用薄め液なら、なお良いです)

 洗う手間が無ければ、エアーブラシで塗った方が安上がりですが、塗った後で、すぐに洗わないと目詰まりしてしまうので、時間と手間を省くには缶スプレーの方が便利でしょう。この塗料は、仕上げのキャノピーとか装備品を塗る時に、小型塗料皿に少量出して筆で塗っています。
 これは海軍『二式飛行艇』製作時に撮影しました。ホビー用クランプですから、プラスチックで傷が付かない工夫がされていますが、それでも心配な場合には挟む部分をマスキングテープでカバーしています。現在の接着剤はサラッとしていますが、昔の鉛チューブ入り接着剤には苦労した記憶があります(笑)。今では見かける事も少なくなりました。

 写真を見ても御解りでしょうが、フラップは単品で塗っています。この時、わざと色を少し変えるとリアルになるのですが、やってません(笑)。
『風が当たる部分なので褪色させる』と本に書いていました。
 大きいモデルなので1ヶ所では固定が難しく、2ヶ所にクランプを使用しました。この後、デカールを張り、透明部品をマスキングしてクリアで定着させています。仕上げに、キャノピーの枠を塗っていきますが、定着力の弱い田宮アクリル塗料で適当に塗って、乾いたら楊枝でラインを仕上げています。昔は、マスキングして時間をかけていましたが、失敗も多くて現在では田宮アクリル仕上げがほとんど・・・(笑)。
 この写真も、
『二式大艇』を製作した時に写しました。透明部品は最後にしたかったのですが、旋回機銃が回転するように設計しており、この後、デカールを貼ってクリアー部品にマスキングを施して艶消しを吹き付けています。この機種の製作時間は、通算で8時間程度かかっています。
@基本のベタ塗り迷彩のマスキングテープを剥がして、デカールを貼っていく順番も考えないといけません。胴体の日の丸などは、よく触る位置なので後回しにしたほうが無難でしょう。私の場合は、主翼の日の丸が最初で、次に尾翼。そして、最後に胴体となります。
Aデカールも、水分が多い方が逆に気泡が出来にくいでしょう。位置を決めたら、テッシュで軽く抑えて水分を抜きます。そして、艶消しクリアーを薄く吹き付けて、乾くまで放置。
Bその間に、プロペラ・車輪・カウリングなどを塗っていれば、本体が乾きますので、キャノピーなど透明部品を接着。仕上げのフレームを塗っても良いですし、さきほどのプロペラ・車輪などの接着をしてもいいでしょう。